Jul 30, 2010
余りに興味を補う任意整理
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●Kinect for Windowsで変わるコンピューターの操作性
MicrosoftがナチュラルUIの重要戦略技術としてとらえるKinect for Windowsの存在が公式に発表された。新デバイスから得られる新しい操作性はどのようになるのだろうか。また、Windows 8のインストールプロセスに大きく変更を加え、Windows 7でも未サポートだったアップグレードを新たにサポート。今週も同社の各ブログに掲載された記事を元に、最新の動向をお送りする。
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○Kinect for Windowsで変わるコンピューターの操作性
Kinect(キネクト)というデバイスをご存じだろうか。Microsoftが販売している家庭用ゲーム機「Xbox360」用周辺機器として2010年11月に発売され、従来のゲームコントローラーを使用せずに、ゲーム内のキャラクターや入力ポイントをジェスチャーや音声で操作するためのゲームデバイスだ。
2009年に開催されたE3(Electronic Entertainment Expo:ゲーム専門の国際展示会)で開発コード名である「Project Natal」の名で発表され、2010年の発売に至ったが、このようなセンサーバーとデバイスの組み合わせは、任天堂のWiiリモコンやソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation Moveといったデバイスが同年に登場し、多くの注目を集めている。
近年のMicrosoftを見ているユーザーには、Windows OSとOfficeスイートといったソフトウェア会社という印象が強いかもしれないが、元々同社はPCゲームに対するアプローチを行い続けてきた。例えばWindows 3.1用グラフィックライブラリとして公開したWinGは後のDirectXにつながり、爆発的なヒットを飛ばしたRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームのAge of Empires(開発は米Ensemble Studios)をMicrosoft Gamesブランドとしてリリースしている(図01)。
また、ハードウェア面ではMicrosoft SideWinderシリーズも有名だ。現在でも同シリーズの情報はWeb上に残されている。その発想は従来のゲームパッドにとどまらず、“ひねる”という概念を加えた同Dual Strikeや、当時大流行したRTSゲーム用の同Strategic Commander、実際の自動車のようにハンドルとペダルをセットにした同Precision Racing Wheelなども登場。いい中古バイクのお願い筆者もカーレースゲーム用として用意していたが、プレイ時の設置作業が煩雑になり、かれこれ数年は倉庫でホコリをかぶっている。
同シリーズは既に発売終了となってしまったが、現在はXbox 360 Controller for Windowsが主力ゲームデバイスとなった。ゲーム市場がコンピューターから家庭用ゲーム機に移行し、Xbox360を前提にゲームを開発するのが主流となったため、多様なPCゲーム用デバイスはマイナーな存在になってしまったのだろう。
このように同社はソフトウェアだけでなく、PCゲームというジャンルにも力を入れてきた経緯があり、Kinectというデバイスが世に登場したのは自然の流れといえるだろう。だが、ポイントはKinectそのものではなく、Windows OSとの関係である。Kinectというデバイスがリリースされた直後からコンピューター用デバイスとして動作させるためのハッキングが行われてきた。
当時の報道内容やKinect開発担当者の発言など紆余曲折を経て、今年四月にはKinect用SDKを発表し、六月にはKinect for Windows SDKベータ1、11月にはベータ2をリリース。そして先ごろKinect for Windowsの公式ブログで、Windows OS向けの単体デバイスとなるKinect for Windowsの開発計画を発表した(図02)。
Kinect自体の設計は米国の一般家庭を想定しているため、日本の住宅事情にそぐわず、そのままコンピューターに接続しても数メートルの距離を保たなければならなかった。新たに発売されるKinect for Windowsはデスクトップコンピューターでの使用を考慮し、40〜50センチメートルの距離で認識する「Near Mode」を備えつつ、カメラ自体の完了も施すという。また、ハードウェア的な改良面はカメラだけでなく、Kinectセンサーを配置しやすいようにUSBケーブルの長さを調整し、ほかのUSBデバイスとの衝突を避けるためのドングルも提供される予定だ。
Kinect for Windowsの登場で我々のコンピューター生活がどのように変化するのか想像するのは難しい。同社もそれを知ってか、新たな支援プロジェクト「Kinect Accelerator」で、KinectおよびKinect for Windowsの活用した技術を開発する企業に二万ドルの投資と、投資家へのプレゼンテーションの機会を約束している。
Kinectリリース当初から同社は米国の各大学と提携し、同デバイスを用いた新しい活用法を研究しており、以前寄稿した記事で紹介した「OmniTouch」で用いられているのも、Kinectをベースに改良された独自デバイスだ(図03)。
筆者は拙著で「Kinectの存在が、新しいコンピューターの使い方を提示できる可能性が高い」と述べたが、同社もKinect for Windowsの存在をナチュラルUI(Natural User Interface)という重要な戦略技術としてとらえている。Kinect for Windowsの発売は2012年始めを予定しているそうだが、すぐにWindows 7の使用環境が即座に変化するわけではない。先のプロジェクトから生み出されるソフトウェアや使用環境に左右されるものの、Kinect for Windowsが、ここ数年間におけるコンピューターのあり方を一変させる存在になるのは間違いないだろう。
●Windows XPからのアップグレードをサポートするWindows 8
○Windows XPからのアップグレードをサポートするWindows 8
Windows 8の公式ブログに掲載された今週の記事は、エンドユーザーや企業の担当者が新OSで直面するセットアップの話だ。多くのユーザーがご存じのとおり、Windows 7はエディションやバージョン(32/64ビット)といった違いにより、アップグレードインストールが制限されている。例えばWindows Vista Home Premiumから、Windows 7 Home Premium/Ultimateへのアップグレードは可能ながらも、同Professional/Enterpriseはビジネス向けエディションのため、新規(カスタム)インストールしかサポートされていなかった。
もちろんエディション構成も決まっていないWindows 8のアップグレード相関図が、どのようになるかわからないものの、今回ハッキリしたのはWindows XPからのアップグレードインストールをサポートしている点だ。Microsoftは、アップグレード時のサポートエリアを「アプリケーションの転送」「Windowsの設定」「ユーザーアカウントとファイル」の三つに区切り、各OSのサポート状況を示している(図04)。
図04を見るとわかるように、Windows XPからWindows 8へアップグレードする際はユーザーアカウントとユーザーファイルのみサポートされ、アプリケーションの再インストールやWindowsの設定は再度行わなければならないようだ。まずアプリケーションの転送がサポートされない点を考えてみると、互換性チェック機能の存在が大きい(図05)。
Windows 8上での動作チェックをクリアしているアプリケーション(やデバイス)の互換性データベースを元に、正常に動作するアプリケーションの有無を判断する機能は、これまでのWindows OSセットアップ時も行われてきた。知っておくと便利なサッカーユニフォームを全文掲載検証していないものの、Win32ソフトウェアはWindows 8もきっと動作するだろう。しかし、古いOS向けに設計されたソフトウェアがOS側の仕様変更により、誤動作を引き起こす可能性があるのも従来と同じ。そのため、Windows 8へアップグレードする際、既存データをとどめるオプションを用意したのだろう(図06)。
Windowsの設定を保持しない理由は簡単である。Windows XPはLunaと呼ばれるビジュアルスタイル(正式名称はWindows XPスタイル)をメインデザインとしているが、Windows Vista以降はWindows Aeroという新しいインターフェースを採用しており、設定項目一つ取っても異なる部分が多い。蛇足だが、旧バージョンのソフトウェアではラジオボタンでオン/オフを制御できた箇所が、新バージョンでは該当項目が削除され、変更状態を元に戻せないというトラブルもある。
これらを踏まえて設定は一度破棄し、初期状態で使用させるという方法を選択したのだろう。ただ、この観点から見れば、Windows 7もWindows XPからアップグレード可能だったはずである。しかも、Windows Vistaの市場的不振を踏まえると、アップグレード機能をサポートした方がWindows 7への移行もスマートに進んだはずだ。技術的には当時でも可能だったはずだけに、社内的事情が変化したのかもしれない。
○USBメモリーからのインストールを公式サポート
Windows 8のセットアップにおけるもう一つの変更点が、セットアップ形態の拡大とセットアッププロセスの高速化である。従来のWindows OSはCD-ROMやDVD-ROMといった光学メディアを購入し、光学ドライブ経由で導入するのが一般的だった(MSDNやTechNetでは、以前からISO形式ファイルも配布していた)。
しかし、Windows 8では今後主流になるであろうWeb配信形式を考慮し、セットアッププロセスの見直しが行われた。異なるパーティションにセットアップするオプションを選択すると、USBメモリーに必要なファイルが展開され、使用するプロダクトキーも同時に示される。ユーザーはセットアップ時の応答内容を記載した無人応答ファイルにプロダクトキーを記述することで、セットアップを自動化することも可能。パーティションの指定を行うことでデュアルブートの作成も自動的に行える(図07)。
応答ファイルの仕組みは以前からサポートされており、USBメモリー経由でのインストールも可能だったが、公式にUSBメモリーをサポートすることで、これまでコンピューター中上級者が得ていたメリットを一般ユーザーでも享受できるのは、少ないながらも大きな変更点である。
このような細かい改良点もさることながら、セットアッププロセスの高速化も注目点の一つ。Windows 7では、同アップグレードアドバイザーやWindows転送ツールの実行を経て、セットアッププログラムの実行に至っているが、Windows 8では各ツールの機能をセットアッププログラム自身が担うことで、ユーザー操作が必要なクリック数を82%も軽減している(図08〜09)。
また、アップグレードインストール時における問題として、既存のファイル量に比例して作業時間が延びる傾向があった。この問題を解決するために作業用フォルダーの簡素化やハードリンクの多用、ダウンレベルフェーズ(アップグレード元となるOS上で実行される内容)の簡略化などが相まって、アップグレードインストールに必要な時間を大幅に短縮している。
図10は同社がWindows 7からWindows 8へアップグレードインストールに要した時間をグラフ化したものだ。ファイルの読み込み時間やダウンロード時間は除外したものだが、120種類ものアプリケーションを導入し、約150万ものファイルを蓄積したコンピューターでは、約7.6時間もの差が生じている(図10)。
もちろん、これはレアケースながらも、Windows 8のアップグレードインストール環境は大幅に改善されたことは確実のようだ。2012年中には確実に登場するであろうWindows 8を楽しみにする要素が、また一つ増えたのではないだろうか。☆中古車の実態調査
阿久津良和(Cactus)
(阿久津良和)
[マイナビニュース]
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